そうめんよりラーメン派

こんなブログ名ですけどスマブラのこと書きます

[和訳] 中距離の削り

著者…不明(Squid?)

 

 

元記事…

 

https://docs.google.com/document/d/11lr4ShLjEw-5d5CPizM8WeZppbh4iD3-Dd0tcdn2byo/edit

 

中距離の削り

/>中距離の削りはファルコの固めを「いつ接近するか?」という問いに集中する思考プロセスから、「いつ接近するか? その際に何を使うか? どのようにフェイントをかけるか?」など、より柔軟でダイナミックなものに変える。例えこちらが全く接近しなくても、その間にシールドは減るので、相手は状況を逆転しようと行動することにより大きなプレッシャーを感じる。

中距離の削りを定義する最も簡単な方法は、単に地上の動きと言い換えるだけだ。最も関連しているのはジャブ(弱攻撃1発止め)と横強だが、下強や振り向き上強の余地もある。とりあえずはジャブに関して詳しく見ていこう。最初にジャブ自体が持つメリットについて分析し、それから他の行動と対称的にジャブを選択する機会費用を見て、その後ジャブの出し方について述べる。

 

ジャブの強み

1.予測できないリズム
ジャブは地上で発生する。というのは当たり前のように思えるかもしれないが、ファルコの行動リズムは小ジャンプからのブラスターと空中攻撃に偏る傾向があるため、低レベルのファルコ使いの行動は予測されやすい。遠距離からブラスターを撃ってきたら、そこから2発目のブラスターと空中攻撃で迫ってくるのを予測するのは容易いだろう。適切な間合いからのブラスター→空Nは避けるのが難しいが、一旦予測できてしまえばタイミングのmixupに関係なく、ファルコ側がプレッシャーをかけてくる範囲は非常に読みやすくなる。ここにジャブが混ざると、リフを当てるには遠いが空中攻撃やつかみを出すには近すぎるという、新たな間合いでプレッシャーをかけられるようになる。

2.ジャブはガードを打ち破る
技術的にはジャブをガードしてから反撃できるが、実際に反応するのは難しいし、反応できたとしても大抵遅れがちだ。これはブラスターのように予測可能な反応を引き出し、相手のタイミングを狂わせる可能性が高い。相手の転がり回避に反応して後隙を狙う場合、空中攻撃で接近している際は難しいが、ジャブを出した後なら非常に簡単になる。相手がガードを継続する場合、ジャブは時間を稼ぎ、相手のガードを削り、プレッシャーをかけることができる。ジャブ→引きダッシュとジャブ→つかみのmixupは相手を困惑させ、ミスや予測できる行動を誘発するのに充分だ。概して、ジャブの範囲内に相手を捉えたら、即座にステップして相手の行動に反応できる優先権を得たことになる。


3.ジャブからより強力な攻撃への連携
最もわかりやすいのは高%のfloaties(遊撃ファルコン以外)に対する撃墜用セットアップのジャブ→空後だが、低%の時でもジャブ→空Nやジャブ→ダッシュリフへと繋げることができる。着地寸前の相手やジャンプする瞬間の相手にジャブを当てた場合、のけぞりキャンセルされないのを覚えておこう。つまりジャブからの連携を狙える機会はより多いということだ。例えば、フォックスが大ジャンプ空後の間合いを誤って、こちらの目の前に着地する状況を考えてみよう。こちらは接近したら空後に当たるなんて心配をする必要なく、ブラスター→ジャブで近づける。フォックスは未だ空中にいるからのけぞりキャンセルできないので、ジャブからの連携はほぼ確定しているといってもいい。


4.欠点:ジャブはのけぞりキャンセルに弱い
ジャブはダメージ約180%までのけぞりキャンセルできる。これは少々大げさかもしれないが、特定のマッチアップではそうではない可能性もある(対サムス)。つまりこの選択肢を連発することはできず、相手の反応を理解する必要がある。しゃがんでいるピーチに何も考えずジャブを出してはならないが、ブラスター→ジャブをピーチの浮遊キャンセル空前に潰されたり、ジャブをガードされることを恐れてもならない。ファルコはのけぞりキャンセルに対処する、もしくはためらわせる選択肢を数多く持っているので、ジャブには適切な間合いとタイミング、同様にはっきりした弱点があることを理解しよう。

 

機会費用

1.空中攻撃(ドリル/空N)
そうなると「ジャブは他の選択肢より優れているのか?」という明確な疑問が浮かび上がる。シークがダッシュ攻撃を当てたいという意図をもってダッシュしてくるのがわかっている状況を考えてみよう。ジャブはこれを潰す選択肢になるかもしれないが、ジャブではなくドリルを出した場合を考えよう。つまりジャブは強力だが、空中攻撃の方が有効だとはっきりわかる場面も存在する。

それでは、ジャブがドリル/空Nより有効になるのはいつだろう?前述したように、ジャブはプレッシャーをかける範囲と攻撃タイミングを混ぜ合わせ、間合いごとにこちらが何をしてくるかを相手にすぐ判断させないようにできる。相手が反撃を狙ってガードをよく張ってくる場合、空中攻撃はあまり機能しない。特に相手が端にいる場合、空中攻撃は内側転がり回避を通してしまう(突然こちらが端に追い詰められる!)。ジャブは転がり回避をカバーし、ガードを削り、当たった場合は連携を狙えるなどの利点がある。


2.つかみ
ジャブが相手のガードに対して有効なら、つかみではダメなのか?最大の理由は、ジャブの方が発生、攻撃判定共に優れているというところにある。ダッシュがあまり速くないファルコで他のキャラのようにダッシュ→走行→ダッシュつかみを狙った場合どうなるか。もしファルコがしばらくの間相手に向かってダッシュした場合、つかみを狙っているということがあっさりばれ、難なく反撃されてしまうだろう。ガードを打ち破るために毎回ブラスター→つかみをする場合、相手のその場回避によって多大なリスクを背負わされることになる(規模は小さいが、同様に転がり回避も)。そこでガードに対するローリスクな削りな手段として、反撃されてもあまり手痛いものは喰らわない(常にそうとは限らない)、ジャブを考えてみよう。すると、ジャブの方がずっといいことがわかる。なぜなら、常にガードを張り続けさせはしないと相手に警告する間、安全を保てるからだ。

ジャブがつかみより優れる他の状況は、マッチアップと相手のダメージ%に基づく、連携として何を狙えるかということ次第となる。ダメージ160%のピーチをつかんだ後に何かすべきことがあるだろうか?代わりにジャブを出せば、空後という撃墜技が狙える。つかみでは遠くに放り投げすぎてしまい、追撃できないだろう。つかみから何を狙えるかと、相手のガードに対してつかみよりジャブの方が優れる場面を探すことに気を配ろう。


3.ステップ
検討する必要がある最後の選択肢は何もしないこと、及びステップを続けることだ。ジャブはちゃちな攻撃かもしれないが、攻撃は攻撃であり、ジャブを出すことで相手の反撃の芽を潰せるであろう場面もある。ジャブからあまりリターンを得られず、リスクも高まるというマッチアップもある。対シークがよい例で、シークの空中攻撃は攻撃判定が広いためジャブに打ち勝ちやすく、地上ではのけぞりキャンセルが可能だ。ガードにおいては、シークはあまり転がり回避をしない上に、強力なガードからの選択肢を持っている(特にガーキャン空N→横強)ため、突然こちらのジャブが相手の行動にプレッシャーをかけないようになるが、一方でシークの攻撃範囲外でのステップはドリルとつかみというプレッシャーをかけ続けることができるため、より脅威となる。相手がこちらのジャブに対して的確に反撃してくるようになった場合、ジャブのタイミングを遅らせようと思うかもしれないが、ほとんどの場合ステップとジャブによるmixupが予測不可能なテンポを生み、「ステップ」と「ジャブ」をそれぞれ特有の選択肢というより、一種のプレッシャーをかける動きとして組み合わせることができる。

 

ジャブを使う

ジャブに関して奇妙なのは、ステップ中にすぐジャブを出せないということだ。主なジャブの出し方は、

1.ブラスター→ジャブ

2.絶空→ジャブ

3.歩き→ジャブ

この3つだ。ブラスター→ジャブを使えば空中攻撃のような攻撃の選択肢をとるための間合いにいなくてもガードを削れるようになるため、非常に強力だ。絶空→ジャブはマルスの絶空→下強と同様に機能し、完全に攻め込まずに脅威を与える間合いをステップの範囲外へ広げられる。歩き→ジャブは例えばブラスターの後に使うことができる。なぜならタイミングと間合いをさらに揺さぶり、前述したファルコの癖になりがちな遠距離からのリズムを予測できないものにするからだ。

その他の削り - 横強/下強

このように不規則な削りを容易にこなせるようになれば、相手のガードしそうなタイミングや、隙を突いて削りを当てられそうなタイミングがわかってくる。相手がこちらのブラスター→ステップを読んだ場合、ブラスター→空Nに発生負けしない状況である限り、こちらが近距離で着地する際はブラスターを気にせず、その着地を狙ってくる可能性が高い。そのような状況では地上技による削りが大方保証される。この場合、ジャブの代わりに下強(撃墜技になるとき)、横強(相手が中%でステージに端にいるとき)を使うことを検討しよう。横強はよりリーチが長く、アイスクライマー/ルイージといった滑りやすい絶空を基本戦術にしているキャラによく刺さるが、下強はより相手のガードを削ることができる。地上技を試して、最適なタイミングを掴もう!

 

結論

ジャブはファルコの攻撃的戦略において強力な選択肢というより、必須の選択肢だ。攻撃タイミングを変え、通常は脅威とならない間合いに大きなプレッシャーをかけ、ガード、転がり回避、そして空中にいる相手への対処法を増やすことができ、それらは全て非常にローリスクなものである。のけぞりキャンセルされる、基本的に直接リフやドリルを当てた時ほど連携はとれないなどの制限はあるが、予測可能な相手の行動を引き出すという長期的な影響は計り知れないものになり得る。ジャブを使いこなすための最善の方法は、実際にジャブを使ってみることだ。ジャブを研究し、より予測不能でダイナミックなファルコになろう。

 

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