そうめんよりラーメン派

こんなブログ名ですけどスマブラのこと書きます

ボストンのH0P(ホップ) その③

3行でわかる前回のあらすじ

・そんなこんなで入国審査を突破

・時間内に乗り継ぎ便のゲートに到着して一安心

・着いたぞアメリカ、そして向かうぞボストン!

 

h0pfalco.hatenablog.com

 

 

 入国審査の際にちらほら見えていた日本人の旅行者が、ここでは全く見なくなった。自分は今アメリカにいるのだということを、今一度理解した。

 人も、モノも、目に映るもの全てが刺激となって飛び込んでくる。全身のありとあらゆる感覚がビリビリと唸っているような気分だった。

 日本と同じものが全くない。自分の荷物くらいだ。日本と同じモノでも、そこに記されているのは英語である。そんな些細な違いがまた新鮮だった。
 とにかくアメリカの何かを体験してみたくなったのだが、ゲートの傍にあるコカコーラの自動販売機に興味を持った。真ん中の自動販売機ではスナックも売っているが、ここは飲み物が欲しかった。 僕は一番右の自動販売機を選んだ。f:id:H0PFalco:20180901202606j:image

 コカコーラの自動販売機なので、折角だからそれにしよう。そういう気分だった。

 自動販売機にも、日本とは違うところがいっぱいだ。まず、値段の表記。$2.50(2ドル50セント)という風に表記されていた。2ドルでもなければ3ドルでもない。2.5ドルなのだ。値段に小数点があるというのは、日本ではまずあり得ない光景だ。

 支払いの方法も、カードリーダーでクレジットカードを読み取るか、ドル紙幣を投入して購入する。どの自動販売機にもカードリーダーが導入されていて、クレジットカードが使えるようになっていた。今回はドル紙幣を使ってコーラを買うことに決めた。
 とりあえず1ドル紙幣を3枚入れて、コカコーラの棚の番号を入力した。

 あれ。

 おつりが出てこない。0・5ドルのおつりが出てこない。そういう仕組みなんだろうか。とりあえずその0.5ドルはチップという扱いにしておいた。
 ちなみにアメリカのコカコーラは、日本のそれよりひと回り大きい591mlだった。これがアメリカン・サイズというやつか。

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 そうこうしているうちに搭乗時刻になったので、ゲートを通って自分の座席へ向かった。席の場所に関してはこう書かれていた。
 A…Window B…Center C…Aisle
 Aisleという単語は初めて目にしたが、消去法でこのCが自分が座る場所なのだとわかった。ちなみにAisle Seatでアイルシート(通路側の席)と読むらしい。
現地時刻10時25分、乗り継ぎの便が無事に離陸を開始した。依然として緊張感はあるが、少なくとも日本を出るときよりは落ち着いていた。それよりも、早くボストンに着きたかった。

 飛行時間は約3時間30分。サービスはドリンク1回程度だと聞いていたが、その前にクッキーが配られた。少なくとも入国審査の時よりは英語が聞き取れたので、ほんの少し安心した。ただ、フライトアテンダントの人が何か持ってきた時点で、ある程度会話の内容を予測できたというのもあるんだろうが。

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程なくしてドリンクも配られた。僕は暖かいコーヒーを頼んだ。ミルクと砂糖も配られた…が、多くないか?
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 ミルクが2つに砂糖が4つもある。こんなに多かったっけ?

 日本ではどうだったかな…と思ったが、よくよく考えたら今まで日本の飛行機でコーヒーを飲んだ記憶がなかった。知っている人いたらコメントください。

 ブラックで飲もうとしていたが、ここまでたくさん配られると少しは使いたくなってしまうのがサガのように感じた。その感性に従って、ミルク2つと砂糖1つを入れて飲んだ。
 座席にスクリーンやラジオはないため、メモ(もちろん、このブログの下書きとなる内容も含めて)をとったり本を読んだりして時間を潰したが、およそ12:00〜13:00頃に強烈な眠気が襲ってきたので、逆らわずに受け入れた。日本時間では2:00〜3:00なのだから無理もない。明日もこの時間帯に眠くなるんだろうか…と、少しぼんやりする頭の中で考えた。


目が覚めると、時計は前より1時間先を示していた。それから少し経って、フワッと宙に浮く感覚がするした。降下の体勢に入った証拠だ。ついさっきまで約16時間飛行機に乗っていたのもあって、3時間30分がほんの一瞬の出来事に思えた。

 窓から街が見えてきた。その景色がどんどん大きくなってくる。今回の目的地、ボストンに他ならなかった。もう緊張はない…といえば嘘になるが、それ以上の静かな興奮が身を包んでいた。これから自分を待ち受けている何か。その「何か」をこの目で確かめたくて仕方がなかった。

 

 ダラス空港での手続きを経験した後だったので、ローガン空港に到着した後の流れは色々とスムーズに行えた。スーツケースがなかなかベルトコンベアーが流れてこないことには若干の焦りを感じたが。いやそれよりも、この興奮が詰まっている体をいつまでもそこにとどまらせておくのがもどかしかった、というべきか。

 スーツケースを取ったことで、ようやく体を向かわせることができた。どこへ?ホテルだ。何を使う?タクシーだ。

 今回、現地での移動は全てタクシーに任せることにしていた。電車は使わない。Uberという今流行りの安くて便利なタクシーアプリも使わない(興味はあるので、次回以降使ってみたいとは思う)。ローガン空港からのタクシーはトンネル通過のため通常より高いらしいが、そんなことを気にしている場合ではない。とにかく手っ取り早く、確実にホテルに着くことを考えた。

 タクシー乗り場に到着すると、何台かの車と何人かの運転手さんがいた。どの車に乗ろうか(別にどれでもいいのだが)と思った矢先、その中の1人から「乗るかい?」と声をかけられたので、ゆっくりとうなずいた。たちまちバックドアが開かれ、気がつけばそこにスーツケースがあり、そしてドアは閉まった。日本にはない勢いを感じながらも、サイドドアを開けて席へ座った。

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 体感15〜20分くらいだろうか。タクシーが止まった。タクシーの料金を払う際にもチップが必要と本に書いてあったので、少し多めに払ったところ、お釣りを渡されそうになった。あれ、意外と必要ないものなんだろうか。

 でも折角そういう気分になっていたので「それはチップってことで」というと、貰ってくれた。

 タクシーを降りると、ホテルのスタッフさんがスーツケースを持ってくれていた。そのままホテルへ向かい、チェックインを済ませた。カードキーを2枚貰った。僕の部屋は10階にある。

 自分の階に上がろうと、既に開いていたエレベーターに乗ったが、何か妙だ。「10」のボタンを押しても反応しない。どういうことなんだろう。

 ボタンの上にある、黒くて四角い、何かを置いて欲しそうなそれを見た時に、感覚で理解した。カードリーダーをかざすのだ。

 ロビーからエレベーターで上がる際には、カードキーが必要となるのがこのホテルの面白いところだ。そのためのエレベーターは基本的にロビーのところでずっと開いているのですぐに部屋に向かえるし、セキュリティ面でも役立つ。この仕組みにはとても感心した。

 おっと、ホテルの名前を言うのを忘れていた。僕が今回お世話になったのは、ボストンのマサチューセッツ州にある、シーポートホテルだ。

www.tripadvisor.jp

 

 今回参加するShine 2018に申請する際、直接このホテルを予約するリンクがあったので、じゃあそこでいいやと選んだのが理由だ。会場に近くて安いホテルだとかを調べる気はなかった。細かいことは考えない。運営がオススメするホテルということは、何か理由があるはずだ。状況が状況なので、とにかく安心できるものを選びたかった。

 あとはShineが比較的新しい大会(2016〜)というのもあってか、何をすればいいとかいう日本語での情報が限りなくゼロに近いというのもあった。少なくともネットからはゼロだ。残りのひと握りは、実際に行ったことがある人に聞くしかなかった。

 少々長くなってきたので話を戻すが、これからしばらく、僕の本拠地はこのシーポートホテルとなった。結論から言うと、僕はここを選んで大正解だった。


 自分の部屋に着くと、相反する2つの感情が押し寄せてきた。ひとつは、無事にここに辿り着けたという、安心。もうひとつは、俺のアメリカ生活はここから始まるんだという、期待だ。

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部屋に着いた。さて何をしようか。タクシーの中では荷物を整理しようと考えていたが、今はそう思わなかった。まず、この部屋の全体像を知ろうと思った。自分の部屋の感覚を、早く全身に馴染ませたいと思ったのだ。


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 ひと通り、辺りを見渡した後、テレビをつけたくなった(写真右上)。別にテレビが見たいわけではないのだが、ホテルに着くといつも、何のボタンを押せばどのチャンネルが映るのか知りたくて、リモコンを手に取るのだ。ある意味ひとつの習慣かもしれない。

  リモコンを取った瞬間、その感覚がクエスチョンマークを示した。裏面の感覚が想像していたものではない。僕はリモコンをひっくり返した。なんと、リモコンの裏面にキーボードがついていた。両面にボタンがあったのだ。
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 このキーボードが何の意味を持つかは、テレビをつけるとわかった。TVなど、6つほどのメニューが 表示される(そこも写真撮っておけばよかったかな)。注目すべきはONLINE MEDIAというメニューで、そこからNetflix、Huluなどのメニューが表示された。でも僕が一番興味を持ったのは、これだった。

 

YouTube

Youtube

Youtube

 

 思考回路が繋がってくる。ここから何をすればいいのか?このリモコンの裏面は何をするためにあるのか?何のためにこれを開いたのか?僕は直感で理解していた。そして…
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 そう、このテレビ、YouTubeが見れるのだ。繰り返す、YouTubeが見れるのだ。大画面のテレビでYouTubeが見えるのだ!!

 本当に超マジで大事なことなので3回言った。もうこの時点で最高だと思った(単純)。俺アメリカ生活絶対くつろげるわ〜〜〜と思った。英語のキーボードで検索できる動画しか見れないが、殆どデメリットにならなかった。少なくともスマブラの動画においては。無料Wi-fiも用意されており、ネットに関しては事欠かない。

 ちなみに上の写真の動画は、2016年のShineのものだ。僕が最も好きな試合のひとつなので、ここに貼っておくことにする。

m.youtube.com

 
 そんなこんなでしばらく動画を見ていたが、18:00も目前というところで僕はある用事を思い出し、外に出る準備をした。

 Shine 2018は一度会場で受付を完了させれば、3日間の入場券が与えられる。今日(8/23)は18:00~21:00にかけて、事前受付が可能となっていた。

 Shine 2018の会場はシーポート ワールドトレードセンター。シーポートホテルと隣り合わせになっているが、どちらも想像以上に広く、単にワールドトレードセンターといっても、大会の会場を含めていくつかに分かれているため、最初はよくわからなかったが、なんとか手探りで到着した。一度理解してしまえば、あとのアクセスはとても簡単なのがありがたい。
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 途中までの道のりを何枚か撮ったが、会場は写真の場所ではなく、その近くにあるエレベーターを降りた先にある。
 PCで作業をしている人が何人かいたので、ここで受付をしているのだとわかった。その中には一人、僕が知る人がいた。が、ここではその詳細は書かない。

 ゲーマータグ(要はペンネーム)、身分証明、名字の確認、再度ゲーマータグの確認で受付は完了。部屋に戻って、貰った入場券をまじまじと眺めていた。

 

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 入場も済ませて安心したのか、気が付けば2時間ほど眠ってしまっていた。あとはシャワーと食事を済ませたらもう一度寝て、明日に備えようと思った。シャワーに入る前に洗面所をよく見渡すと、歯ブラシと髭剃りがないことに気づいた。ホテルにあるものでじゅうぶんだと思って持ってこなかったのだ。しかし、ロビーに降りて受付の人に聞くと、持ってきてくれた。

 シャワーはこのようになっていて、ボディソープとシャンプーがついている…というのは誰でも想像できることかもしれない。しかし、ここからどうやってシャワーを使うかを想像することはできるだろうか?
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 これの使い方も聞いてみようかと思ったが、やめた。なんとなく、これは自分で解決してみたいと思ったのだ。

 シャワーヘッドから水が流れてきて悶絶するなど悪戦苦闘するうち、ようやく使い方を理解してきた。
 まず、操作には2つのツマミを使う。上はシャワーヘッドと写真右の小さいシャワーを切り替えるもので、下は温度を切り替えるものだ。
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 上のツマミはなぜか左斜め上に軽く引っかかるようなポイントがあり、そこから左へツマミを約3回転させると小さいシャワーへ切り替わる。この仕様に気づくまでけっこう時間を要した。どうして3回転も必要なのか。 ちなみに、温度は写真の上のツマミの角度くらいにするとちょうどよかった。
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また、お湯の量は調整できない。常に一定の強さで流れる。これにはかなり驚かされた。アメリカのシャワーはそういうもんなのかな、と思った。

 そしてそんなことがどうでもよくなるくらい苦戦したのが、天井が低いことだ。写真には写っていないが、なぜかシャワーに入るところの天井だけ低い。出入りする際に何度も頭を打ち、その度に苦痛が悲鳴となって現れた。

 昨年Shineに行った日本勢がここに泊まったのなら、少なくとも1人はここで頭を打ったに違いない。10ドル掛けてもいい。そんなどうでもいいことを、ズキズキする頭で考えた。シャワーに関しては日本のほうが上だ。頭をぶつける心配もないし。とも思った。

 でもこのシャワーは、国が違うと些細な事も違ってくるってことの典型として、けっこう強く印象に残った。


  ドライヤーはかなりパワフルで、予想よりずっと短い時間で乾かすことができた。そろそろ食事をとろうか…と思った矢先、今度は電気ケトルがないことに気がついた。再びロビーに戻って受付に尋ねると、今度は部屋まで持ってきてくれた。受付の対応も丁寧で、とても好感が持てた。

 調べてわかったことだが、アメリカのホテルはコスト削減のために、日本のそれでは標準装備であるような物が置いていないことも多い。しかし、そういう時は聞けばだいたいある。

 自分ではどうにもならないことは、とにかくさっさと聞く。これに尽きる。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥である。特に、未知の地においては。

 電気ケトルと聞いて想像できた人もいるだろうが、食事はカップ麺である。ホテルに有料の食事サービスがあるのは知っていたが、折角持ってきたので、とりあえずそちらを切らしてから現地での食事を考えても大丈夫だろうと思った。

 持ってきたのは一平ちゃん、エースコックのわかめラーメン、カップヌードル(シーフード)、カップみそ汁(わかめ)。僕はカップ麺、というよりカップ焼きそばでは他に考えられないくらい一平ちゃんが好きなのだが(でもショートケーキとか変な味は嫌い)アメリカでは肉類の取り締まりが厳しく、最近カップ麺に対しての規制が厳格化したと聞いていたので、少々不安だった。結果的には、無事に持ってこれたわけだが。

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 こんな感じで、しばらくは現地のグルメのグの字すら出てこない。そのあたりに興味がある人には申し訳ないが、最後の最後でとっておきが出てくるので、それまで待っていてほしい。

 

 歯を磨いたりなんなりして、あとは寝るだけになった。

 ここまででも、既に色々な経験をしてきた。それらだけでも、文字として書き起こせばけっこうな量になるくらいの密度だ。しかし、僕が本当に求めているものは、まだ訪れていない。

 Shine 2018。すぐ近くで、それは待っている。早く会いたい。そこに広がっている光景、人々、出来事。言葉では表現しきれない、その全てに。

 明日の朝には始まる。もうそこまできているんだ。だからさっさと眠れ。

 中途半端に寝たせいで冴えている自分の脳みそに命令しながら、僕は目を閉じた。