PPMD+αに学ぶつかみの秘訣 [Part1]
H0Pです。
今回はつかみについて書きます。やっぱりファルコ使い向けの記事になってしまいますが、他のキャラ使いにとっても少しは有益な情報が得られるようなものになっていると思います。
1つの記事に収まらなさそうなので、分けることにしました。全部でいくつにするかは決まっていません。
前置きはこの辺にして、本題に入りましょうか。
まず、ファルコというキャラのつかみについてですが、個人的には、他のキャラよりもつかみに関する考察が重要だと考えています。
そして、そう考える3つの理由があります。
①:ブラスターと固めの存在により、相手をガードさせやすい
②:つかみからの安定した択がない→つかみからの攻め手を増やす必要がある
③:どの投げもポテンシャルがある
やはり大きいのが②だと思います。適切に変更されると火力が取れません。
ファルコの投げで一番多いのは相手の変更が間に合わないようつかんですぐに上投げをすることですが、それでもうまく変更されて追撃が入らないことが多いです。投げるスピードが速くなるフォックスやプリン相手でも、です。
かのArmada先生も、このように語っています。
[3行でわかるArmada]
・世界最強のピーチ、フォックス使い
・Hungryboxのプリンに対して、こどもリンクを使ったこともある
・弟のAndroidとのダブルスは凄まじい強さを誇る
・Analysis動画は超超超勉強になるからみんな見よう
これで3行(ryに5神が揃った…
「ファルコ側にとって重要なことだけど、ピーチに対してファルコの上投げは多くのプレイヤーが思っているより全然効かないんだ。ファルコの後ろ斜め上に変更すれば、(上投げの)ブラスターをかわせるし、ファルコは技を繋げられなくなる。Genesisでの僕とSantiの動画を見てもらえれば、Santiにつかまれたときに追撃を何度もかわしているのがわかるはずだよ。多分真横より少し上くらいだね。これは実際に試して確認してほしい。上投げを通せばファルコが有利なポジションを取れるのは勿論だけど、やっぱり空後や空下を当てたいよね」
ちなみに、そのGenesisの動画がこちら。
このセットでSantiが通した投げは14回、そのうち上投げは10回ですが、空後か空下を繋げられたのはたった2回でした。
このように、熟練者であればあるほど即上投げだけでは通用しなくなってきます。だからこそ、つかみからの攻め手を増やす必要があるのです。ここではその手段を考えていきたいと思います。
Part1で考えるのは、つかんだ後にできる投げ以外の行動、すなわちつかみ打撃です。つかみ打撃について、変更させる猶予を与えてしまうからそんなに強くはないと考えている、もしくは大して深く考えたことがない方も多いのではないでしょうか。
そんなつかみ打撃だからこそ、つかみをより強力にするためのヒントが隠されているのです。
つかみ打撃はよくリスキーと考えられているが、つかみ打撃をより効果的に思わせる戦略がある。それが次の5つである。
1.経験に基づくつかみ打撃
2.先行入力下投げ&投げのジャスト入力
3.投げの複数入力
4.相手のレバガチャのやり方
5.相手のレバガチャの癖
1…説明は簡単で、50%毎に1回、余裕を持って掴み打撃を入れられるようになるということである。
2…掴み打撃の硬直中にCスティックを下に倒すことで、つかみ打撃後最速で下投げをすることができる。Cスティックの入力は下投げにのみ有効である。これによって1の計算式+1回分つかみ打撃ができるようになる。なぜなら投げる際に相手はまだ硬直状態だからだ。また、相手がつかみ打撃の硬直中、かつこちらが動けるようになったタイミングで投げを入力すれば、Cスティックの入力でなくても投げが確定する。但しキャラによって猶予が異なる※1。
20XX4.07(++含む)でこの練習ができる。Debug Menu→TRAINING CODES→COLOR OVERLAYS→P2をオンにし、ACTION STATE OVERLAYS→Red : CAPTUREWAITLWと設定する。これで2Pをつかみ打撃から投げて、赤く光ったら遅すぎ、投げられなければ早すぎるということになる。
3…これを使うことによって2の難易度を下げることができる。要はコントロールスティックとCスティックで投げを入力することで、2回分投げの入力ができるということである。
4…相手によってレバガチャのやり方は異なる。レバガチャは大きく分けて2種類がある。1つはArmadaがよくやる、コントロールスティックを変更する方向に倒し、それ以外でレバガチャするやり方。もう1つはWestballzがよくやる、コントロールスティックもレバガチャに使うことで一刻も早く投げ抜けを狙うやり方。相手のレバガチャのやり方の癖がわかれば、さらにつかみ打撃でダメージを与えることができる。つかみ打撃をした後の投げに対する相手の変更を見ることで、レバガチャにコントロールスティックを使うのかどうか確認することができる。相手と隣に座って対戦しているなら、音からレバガチャの種類を判別できるかもしれない。コントローラーの周り、もしくは直接コントローラーを覗くことでも確認できるがこれはルール上グレーゾーンであり、汚い手段とされることもある※2。いずれにせよ、相手が変更を入力しつつレバガチャをするとわかれば、1の式における%をおそらく40には下げることができる。それによって、つかみ打撃でより多くのダメージを稼ぐことができる。
一般的に、つかみ打撃は欠点として相手に投げを変更する猶予を与えてしまうと言われるが、これは重要な時もあれば大して問題ない時もある。重要な時と判断したプレイヤーはつかんだ後すぐに投げることが多いが、相手がレバガチャにコントロールスティックを使うタイプなら適切な変更をされる可能性は低くなる。すぐに投げられた際の変更がとりわけ優れている相手の場合、つかみ打撃をする方が、すぐに投げるより変更のミスを誘えるかもしれない。
5…相手のレバガチャの癖を知れば更なるつかみ打撃が狙える。貪欲につかみ打撃をされない限り投げに対する変更をしないプレイヤーは多い。つまり相手がレバガチャしないとわかれば、レバガチャを始めるまでにつかみ打撃を増やすことができる。相手のレバガチャの速度を見分けることができるようになるかもしれない。相手がなんとなく、静かにレバガチャをする、又は2~3つのボタンでしかレバガチャしないとわかれば、1の式における%を相手のレバガチャの遅さ次第でさらに低くすることができる。
※1…詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
※2…ちなみに、レバガチャを確認するためではないものの、実際に相手のコントローラーを覗いたシーンがこちら。
このようなつかみ打撃の戦略を用いることで、例えばファルコの上投げにバリエーションを持たせることができます。特にPPMDはつかみ打撃を使うのがうまいです。
実際に動画で確認してみましょう。今回はEVO2014でのMew2Kingとの試合をピックアップしました。
引き空Nでシークの掴みを空振りさせたところにつかみ打撃を2発。右上の画面が小さくてわかりづらいですが、Mew2Kingはレバガチャをしていないように見えます。これは、つかみ打撃を入れられた際、「どうせすぐ前投げ(場外に押し出せる。ダメージやシークの復帰力を考慮すると安定択といってもよい)するんだろ?」と内側変更をしているように見えます(あくまで小さい画面からの推測なので、本当のことはわかりませんが)。
しかしPPMDはあえて上投げを選択。投げのブラスターは全段ヒットし、空下が繋がって撃墜。完全に変更の裏をかきました。
ポイントは、つかみ打撃によってあえて変更を意識させ、そこから前投げと上投げの2択を仕掛けていることです。
端での上投げを見せた後、同じような状況でつかんだシーンです。今度はすかさず前に投げて場外に出し、その後の復帰阻止まで決めて撃墜しました。
再び同じような状況でのつかみ。今度はつかみ打撃から上投げです。ブラスターが全段ヒットしていることから、相手の変更を揺さぶれていることがわかります。
Part2は、より具体的なファルコの投げのmixupがメインになると思います。
今回はこの辺で。次回も頑張ります。
PS:実はクッパも好きで、ちょくちょく触ったりします。
最近、海外のクッパ使いからこんなのを教わりました。
Shell Shockたのしい pic.twitter.com/jCZIPMxYky
— H0P/ホップ (@Hands0ffMyPrey) 2018年6月27日